株価値上がりから正社員の求人は増加されるのか


 株式市場から明るいニュースが聞こえています。5月連休開け、4日間で900円の値上がりは、株式投資家だけでなく、なんとなく景気が良くなっているという雰囲気として、一般消費者にも充分伝わってきました。

 

 最近は小学生までが株価が戻っているらしいなどと学習塾で話すようですから、このまま順調に推移して行けば、多少成りとも消費生活も上向きになると予想だれます。

 一部からはバブル経済になるのではないかと懸念の声もあるようですが、1988年前後のバブル時代は、日経平均株価は3万5円などという桁はずれの高値でした。今から考えるとたしかにバブルそのもので、本当に気が遠くなるような数字です。

 

 当時はこの景気好調に踊り、堅実な将来予測を立てないまま社員を採用してしまった企業も多数ありました。求人を出しても人手が足りず、正社員よりも時給換算の給与が高い派遣社員がごろごろいました。企業は新卒社員獲得のために、温泉旅行招待や海外旅行招待、銀座の高級寿司店で接待するという夢のような手段で画策しました。

 

 しかし当時、正社員を大増員してしまった企業はその後のバブル経済崩壊で新卒採用を激減させ、今や企業は抜け落ちた世代の穴を埋められず、一番重要な働き盛りが不在という事態になっています。

 

 株式市場の活況だけでなく、本当の経済回復が訪れれば、失われている世代の補充が始まることでしょう。しかし、仕事の現場で培われる技能を受け継ぐのは容易なことではないのではないかと危惧します。