景気回復後も変わらぬ中高年の就職事情


 日本の景気は持ち直していると言われています。今年に入って株高、円安基調となり、製造業などの輸出産業を中心に業績が好転し、個人商品もデパートなどでの高額商品が好調で明るい空気が流れています。「アベノミクス」を引っさげて昨年末に政権を取り戻した与党・自民党としては幸先の良い滑り出しとなりました。

 

 しかし今なお雇用問題でつらい思いをしている国民は多数存在し、彼らが安定した職を手に入れる見通しはそれほど明るいものではありません。新卒の若者の就職内定率は好転していますが、中高年の雇用問題については、明るいニュースを耳にすることはほとんどありません。

 唯一、5月に発表されたインテリジェンスの調査で、就職が難しいと言われる35歳以上の求職者でも技術職を中心に、求人が増えつつあるると言うニュースくらいでしょうか。2013年1月から3月の転職が決まった人のうち、22.6%が35歳以上となり、「35歳転職限界説」が揺らぎだしたのではと言われています。しかしある程度の能力がある中高年限定ですから、一般的な中高年の転職は大変厳しいものだと自覚する必要があります。

 

 とは言え、どうしても新たな就職先を探さなくてはいけない中高年は多く、一つの求人に多数で押しかけるしかありません。中高年の就職活動とは、熾烈なる椅子取りゲームなのです。周りの中高年と同じやり方で就職活動を行っていても決まる確立は非常に少なく、いつまでたっても内定をもらえない状態のままかもしれません。

 

 中高年であれば一つでも多くの求人に目を通し、興味外の職種にも積極的に応募する姿勢が大切です。年齢的に無理な求人であっても、応募してみるくらいの大胆さを持ってみてはいかがでしょうか。